01 BEGINNING
N-DESIGNを始める前、私はCGデザイナーとしてフルCGのゲームムービーなどアニメに近い作品をつくることが多かったのですが、実は実写志向で「映像がやりたい。映画をつくりたい」と常に思っていました。その思いがふくらみ「自分が誇れる作品づくりを納得できるまで突き詰める場を、自分で立ち上げたい」ということに発展しました。
そして、生まれたのがN-DESIGN。そういう意味では今、理想に近い環境で仕事ができていると感じています。
当社はもともと、大手広告代理店などスポンサー側から派生したCGプロダクションではないので、なんのツテもコネもありませんでした。その為、実写仕事のちょっとしたお手伝いでも絶好のチャンスだ、と捉えクオリティの高いものを出して目にとめてもらおうと常に努力をし活動していました。
02 TURNING POINT
期待されていた事は、常に「進化したVFX/新たな表現」。
日本一番クオリティの高いCGプロダクションをとにかく目指していました。
そんな中、紀里谷和明監督と出逢い、宇多田ヒカルさんの「traveling」という新曲のPVをつくるから一緒にやらないかと声をかけていただきました。これが、大きなターニングポイント。
この作品により当社は評価を高め、続く紀里谷監督の作品「sakuraドロップス」ではさらに多くの仕事を任されるようになり、その後同監督の映画作品「CASSHERN」や「GOEMON」のVFXスーパーバイザーというポジションを託されました。
それとは別に「ケイゾク」などのテレビドラマで人気を博し、一躍日本を代表する映画監督となった堤幸彦監督からも、「20世紀少年」や「SPEC」などのVFXを担当させていただきました。
数々の作品に携わっている中、国内外の映画賞(日本放送映画芸術大賞/アジア・フィルム・アワードなど)で、最優秀視覚効果賞や視覚効果賞を受賞。
現在ではすべてのご要望に応えられないほどの仕事のオファーを頂けるまでになりました。ですが、私たちが持っている現時点のスキルや生産性を上げる為の仕組みなどにも決して満足しているわけではありません。
03 IDEA
勝ち残る為にはクオリティの良し悪しが決め手。スタッフみんなで確認し合っているのは、やはり日本一クオリティが高いCGプロダクションになること。それには現状に甘んじること無く、常に誇れる作品を生み出していく集団にならねばなりません。良い映像、いい作品をつくろうとする意欲、努力、粘り、責任感、この点に関してはどこにも負けません。
常に心がけているのは、クライアントに満足していただくことはもちろん、観る人の心に響く作品づくりをみんなが妥協する事なく続けていくことです。そして、自分が誇れる作品づくりに徹底してこだわること。これが私たちの思いのすべてなのです。
04 PURSUIT
有名クリエイターや映画監督から頼られる信頼感。そんな状況でも「厳しい」と根を上げないポテンシャル。最大の強みは作品実績です。私たちが生み出してきた作品のクオリティの高さ。これがあるから、映画監督に直接仕事を頂けるのです。メジャー作品を次々と生み出す人気監督との太いパイプがあることが、クリエイティブな仕事がしやすい環境へとつながり、それが職場としての魅力となっています。
そしてもう一つ、「いいものをつくりたい」というスタッフ一人ひとりの情熱です。タイトなスケジュールや予算の中で、監督からの急な変更依頼などにも「厳しい」と音を上げず、監督の期待以上の仕事をやってのける力と責任感。これも、私たちの評価を高めてきた要因です。
HISTORY
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2001年5月
有限会社N-DESIGN設立(杉並区荻窪内)
野﨑宏二 代表取締役就任 - 2004年2月 映画『CASSHERN』第10回記念AMD Award'04 Best Visual Designer賞受賞
- 2004年9月 有限会社Alchemy設立(同区内)
- 2006年8月 株式会社N-DESIGNに組織変更
- 2007年6月 事業拡大に伴いオフィス移転(同区荻窪内)
- 2009年8月 藤田卓也 取締役就任
- 2010年1月 映画『GOEMON』における視覚効果が第4回アジアン・フィルム・アワードにて最優秀視覚効果賞ノミネート
- 2011年7月 阪上和也 取締役就任
- 2011年10月 デザイン部分室を開発(同区荻窪内)
- 2012年3月 野﨑宏二 一般社団法人VFX-JAPAN理事・監事就任
- 2014年7月 DawnPurple Inc.設立(ph)
- 2015年7月 移転に伴い部分室を閉鎖(同区荻窪内)
- 2015年10月 事業拡大に伴いオフィス移転(中野区)
- 2016年3月 映画『天空の蜂』がVFX-JAPANアワード2016「劇場公開実写映画部門」にて優秀賞受賞
- 2020年1月 映画『Diner ダイナー』がVFX-JAPANアワード2020「劇場公開実写映画部門」にて優秀賞受賞
- 2021年3月 YouTubeで公開中のミュージックビデオ「Fly with me」がVFX-JAPANアワード2021「CM・プロモーションビデオ部門」にて最優秀賞を受賞